ロシアを代表する交響楽団を有するボリショイ劇場。そこで働く冴えない中年の清掃係、アンドレイ・フィリポフ。その正体は、30年前、共産主義政府によるユダヤ人排斥運動に巻き込まれ楽団を追われた、元天才首席指揮者だった。彼が劇場の清掃をしていたある時…
アメコミのヒーローに憧れる主人公、デイヴ・リゼウスキは、悪友とオタク話に花を咲かせるばかりの冴えない高校生活を送っていた。しかし彼は、ある考えに思い至る。「なぜ誰もスーパーヒーローにならないのか?」と。実際に漫画のスーパーヒーローになるこ…
最近、映画の感想ばかりだったので、趣向を変えて写真でも。 今年は残念ながら、ゆっくりお花見が出来る雰囲気でもないので、会社のすぐ近くで散歩しながら撮った桜など。 春は花粉症がひどいことと、悲しいことばかり思い出すのであまり好きではないけれど…
ハーバードの大学生マーク・ザッカーバーグは、彼女に振られた腹いせに、大学のサーバーをハッキングして女子学生の画像を集め、容姿の格付けサイト「フェイス・マッシュ」を立ち上げた。フェイス・マッシュはすぐに学生の間で話題になり、サーバーがダウン…
かつて12歳の少年だったアントワーヌは、母親も呆れるほど頻繁に理容室に通いつめていた。それはグラマラスな理容師、シェーファー婦人に会いたいからだ。ふくよかで官能的な婦人の虜になった彼は、家族の前で「女の床屋と結婚する」と宣言し、父親に平手打…
イラクでトラックの運転手をしていたアメリカ人、ポール・コンロイ。彼が目を覚ましたのは、地中深くに埋められた棺の中だった。彼が持っているのは、オイルの尽きかけたライター、電池切れ間近の見知らぬ携帯電話。酸素が尽きるまでは、あと90分。果たして…
他人の夢の中に侵入することでアイデアを盗む、優秀な企業スパイの主人公コブ。彼は過去のある事件のため、妻殺害の容疑をかけられ国際指名手配犯となり、子どもたちと離れた生活を余儀なくされていた。ある時、仕事で夢に潜入した大企業のトップ、サイトー…
自身の結婚式を2日後に控えたダグは、独身生活最後に羽目を外そうと、親友のフィル、スチュアート、そして婚約者の弟アランと共にラスベガスへ向かった。翌日、ひどいニ日酔とともに目を覚ますと、ぐちゃぐちゃに荒れた高級ホテルの部屋の中には、なぜか虎と…
2010年を振り返ろうと思っていたら、 いつの間にか年が明けていた訳で。 働き始めてから毎回のように、大晦日や元日を実家ではなく 会社で過ごしているけれど、それはそれでしょうがないと思える。こんな特別なときにも、どこかで働いている誰かがいるこそ …
自分にとってはついこの前のことのようだけれど、この映画を観てからいつの間にか4ヶ月も経とうとしている……。年内に観た映画の感想を出来るだけ書き留めておこうということで、まずは「エグザム」から。気が向けば、「ハングオーバー」や「リミット」につい…
南アフリカ共和国上空に飛来した巨大宇宙船。しかし、乗船していたエイリアンたちは、地球を侵略するどころか、弱りきっていた……。難民として彼らが住み着くことになったヨハネスブルクの「第9地区」は、地元ギャングによる違法売買が横行する不潔なスラム街…
夏の休暇は恐らく秋にずれ込みそうだということもあり、 人は多く航空券も高かったけれど、ゴールデンウィークは実家に帰って、 たった数日ながらも心ゆくまでゆっくり過ごした。 普段はなかなか逃れられない仕事のことも、極力忘れて。いつも家に帰る度に、…
ちょっと気になってはいたものの、なかなか読む機会のなかったこの本を、 たまたま会社の資料室に行った時に 「今返って来たんだけど、次はこれなんかどう?」 とお勧めされたので、ようやく読むことができた。夏目漱石を愛読するあまり、口調まで漱石の小説…
引っ越してから、もう1ヶ月が経とうとしている。 2月は逃げる月、3月は去る月とは言うけれど、 時間の経つ早さというのは本当に恐ろしい。2月末に引越しを手伝いに来た母がちょうど帰ろうかという頃、 ゲームをエサに、新しい家具の受取などのために留守番を…
おおよそ1年と10か月。 ようやく住み慣れてきたこの街、この部屋とも、 ついに今週でお別れをします。「福岡から来て最初に住むのがどうしてそこなの?」とか、 東京に以前から住んでる人たちにも 「えーっと、それってどこだっけ?」と言われるような、 ど…
映画「マルコヴィッチの穴」や、数々のクールなCMやPVを生み出してきたスパイク・ジョーンズが、モーリス・センダックの世界的ベストセラー絵本を映画化したということで、見てきました、「かいじゅうたちのいるところ」。 - 母や姉に構ってもらえず、孤独を…
これは日記ではなく覚書。 これまで行った/これから行きたい展示会やイベントの記録 (一部仕事で行ったものも含む)。 個人的利用が目的ですが、こんなのあるよ!とか、これ行きたい!とか もしもあれば教えて頂ければ幸い。■……行きました。□……行けたらいいな…
明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。ということで、駆け足で振り返る、年末年始のこと。12月下旬某日 仕事帰りにふと思い立ち、「劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜」 を観に行く。出来がいいとか悪いとか、TV版と…
ヘギョは薬屋で働き、時には闇で針治療も行いながら 女手ひとつで息子のトジュンを育て、貧しくも2人静かに暮らしていた。 身体に対し思考が未成熟なトジュンは、 いつも友人のジンテにいいように使われている。 ある日、トジュン追いかけていた女子高生が殺…
本当に欲しいものは一生手に入らないのだとなんとなく思っている、 心の奥でずっと。思い返せば、何かを自発的に望んだときには、 叶わないことの方が圧倒的に多かった。小さい頃、誕生日にケーキを買って家に友達を呼ぼうとしたら 数年に一度の大きな台風が…
未だ人種差別が色濃い1960年代アメリカ、ボルチモア。明るく前向きな女子高生トレイシーの夢は、地元の人気TV番組に出演してダンスを踊ること。学校をさぼってオーディションを受けた彼女は、ビッグ過ぎる容姿のため追い返されてしまう。しかしそんな結果に…
友達の結婚式という、帰省するにはうってつけの口実を手に入れて、 10月から11月に変わる数日を実家で過ごした。そこに漂う空気は、何もかも変わらないけれど (弟がいない分、少し静かになったような気もする) 父の作ったステンドグラスが少し増えていたり…
いったん秋に入ってしまうと、 そこから冬に至るまでの流れは、泣きたくなるほど早い。 あっという間に日が暮れて、 自分だけが世界に取り残されたような気持ちになる。視覚的にも、ほとんどワイシャツ姿だった外回りのサラリーマン達が 背広を着込んで歩く…
オールドタイプで頑固な差別主義者、朝鮮戦争帰還兵の老人ウォルトは、妻に先立たれ、息子や孫たちから厄介者扱いされていた。元フォードの自動車工だった彼が最も大切にしているのは、ヴィンテージカー、1972年製グラン・トリノ。ある日、隣に住むモン族の…
大型連休だシルバーウィークだと世間が浮足立っている今週。 私もちゃっかりとその恩恵に預かり、 溜まっていた代休と合わせて9連休を取得したので、 弟の住んでいる京都に遊びに来た。 ずっと家にいて、とことん自分のしたいように過ごす連休というのも か…
少し前から気になる存在ではあったのだけれど、 手を出したが最後、ひと晩で一気読みしてしまった。 陸軍内のスパイ養成学校、通称"D機関"(陸軍中野学校がモデル)。 そこに所属する彼らは、昭和12年、戦時中の陸軍にありながら、 "死ぬな、殺すな"と教えら…
ここ最近は、いろんな懐かしい人に会った。 仕事の合間のランチだったり、 相手の職場にお邪魔したり、 全てが終わった後のわずかな時間だったり。 そしていろんな話をした。 昔に戻ったような、とりとめのない話も、 今にしか、できないような話も。 社会人…
おそらく私なんかが語る余地もないくらい 多くの人にとっての特別な漫画として、 語り継がれていくであろう萩尾望都の「トーマの心臓」を 森博嗣がノベライズするということで、 自然と手に取った。当然のことながら原作と小説にはさまざまな相違点があるけ…
前に書いた通り先週は1週間夏休みをいただき、 ずっと実家でのんびり過ごした。 職場では、夏休みともなると地球の裏側や南の島など 旅に出る人がとても多いので、 もっと遠くに行ってきたらと言われたけれど、 つめの先まで馴染んだ空間の中に守られて セミ…
第2次世界大戦下、ドイツ、ベルリン。 ナチス将校である父の転勤で友達と離ればなれになり、 寂しい思いをしていた少年、ブルーノ。 彼が新しい土地で見つけた友達はなぜか、いつも縞模様のパジャマを着て 有刺鉄線の向う側にいる――。 - という、あらすじを…