小説

夏川草介「神様のカルテ」

ちょっと気になってはいたものの、なかなか読む機会のなかったこの本を、 たまたま会社の資料室に行った時に 「今返って来たんだけど、次はこれなんかどう?」 とお勧めされたので、ようやく読むことができた。夏目漱石を愛読するあまり、口調まで漱石の小説…

柳広司「ジョーカーゲーム」&「ダブルジョーカー」

少し前から気になる存在ではあったのだけれど、 手を出したが最後、ひと晩で一気読みしてしまった。 陸軍内のスパイ養成学校、通称"D機関"(陸軍中野学校がモデル)。 そこに所属する彼らは、昭和12年、戦時中の陸軍にありながら、 "死ぬな、殺すな"と教えら…

森博嗣/トーマの心臓

おそらく私なんかが語る余地もないくらい 多くの人にとっての特別な漫画として、 語り継がれていくであろう萩尾望都の「トーマの心臓」を 森博嗣がノベライズするということで、 自然と手に取った。当然のことながら原作と小説にはさまざまな相違点があるけ…