君のいない新しい年を迎えるの、もう何度目になるんだろう。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ということで、駆け足で振り返る、年末年始のこと。

12月下旬某日
仕事帰りにふと思い立ち、「劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜」
を観に行く。出来がいいとか悪いとか、TV版と比べてどうだとか、
そういうことは抜きにして、終わってしまったアニメの新しい素材に触れられるなんて、
ファンにとってはそれだけでかなり恵まれたことだなあと思う。
艦長の出番が少ないのと、「キラッ☆」が、完結編までお預けなのが、
なんだかもう。それでもまた次も、観に行っちゃうんだろう。

12月24日クリスマスイブ
なんとなく寒気がするのを、長く引きずっていた風邪のせいと思い、
会社の診療所に行ってみたら新型インフルと判明。即退社を宣告される。
こんなクリスマスプレゼントをもらったのは初めて。
東京に来て会社を休むほどの病気をするのも、初めてだ。
一人暮らしの病気は孤独で悲惨だとかよく聞くけれど、
家族とか、親戚とか、会社の人とか、近くに住んでる友達だとかが、
「大丈夫?」とか「何か買って行こうか?」とか、
「あの件どうなった?」とか、ひっきりなしに携帯を鳴らすので、
辛いを通り越して笑えてきた。

12月28日
ちょっと早めに帰省。既に人の多い空港にびっくり。変わらない家族の姿に安心。
しばらくはインフルをうつすかもしれないっていうんで
今回は誰にも会わず、家でのんびり、ウイイレやFF13などして過ごした。
家族4人が揃えば、何もなくてもきっと、いつでも、ちょっと、いつもより、幸せ。

1月1日
次の日の朝早くから仕事だったので、泣く泣く東京に戻る。
飛行機でCAや機長の方々が、「明けましておめでとうございます」と
言ってくれた。機内は空いていて、こんな日から遠くへ行かなければ
ならない同乗者の人たちに、妙に親近感を覚えた。

1月2日
私の仕事は始まったけれど、社内はまだ、がらがら。
初めて箱根駅伝を見た。同じく見ている人たちのコメントなんかを読んでいて、
例えば選手と同じ大学の人とかそのOBOGとか、単に駅伝が好きな人とか、
いつも練習風景見てましたという人とか、
そんな微かな繋がりしかもたない無数の人たちが、それはもう親身になって
選手たちのことを、真剣に応援していて、
そんな見ず知らずのたくさんの人たちの期待を一身に背負って
ひたむきに走る彼らはなんてかっこいいんだろうと、思ってしまった。

2009年は、仕事の上でもいろんな変化があった年だった。
特に大げさに宣伝した訳でもないのに、私の仕事を「見たよ」と言ってくれた
人たちもいて、パブリックな仕事ってすごいなあと思った。
すごいすごいと言われても、単に幸運だっただけで
中身が伴ってないですよと言いたくなるけれど、
いつかそれで人ががっかりするんなら、それでもいいよと思ってる。
私は私にしかなれないし、それも私なのだから。

今年の目標なんてものは何もないけれど、
今までやったことのない何かを、やってみたいと思う。

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「あなたの明るさが憎らしいわ。
 おいていかれたら、わたしには何も残らないのに」
「全世界がありますよ」

タニス・リー「銀色の恋人」

銀色の恋人 (ハヤカワ文庫SF)

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