新しい1年の始まりの日、君が心安らかでありますように。

2010年を振り返ろうと思っていたら、
いつの間にか年が明けていた訳で。
働き始めてから毎回のように、大晦日や元日を実家ではなく
会社で過ごしているけれど、それはそれでしょうがないと思える。

こんな特別なときにも、どこかで働いている誰かがいるこそ
守られる1日もあるのだから。

年が明けたばかりの真夜中のオフィス街から
当たり前のようにタクシーで帰れることも、
ふらりと寄ったコンビニで、食料を買うことができることも、
帰った後なんとなくテレビをつけたら番組が放送されていることも、
空港でお土産を買って、2時間も飛行機に乗れば実家に帰れることも。

そんな、特別な1日を動かしているたくさんの人たちがいて、
その一方で、家族集まって静かなお正月を迎える家がある。
私自身が、そういう世界の、ごくごく一部で、
その延長にはきっと、自分にとって大切な人たちもいて、
たとえ直接的に手を差し伸べることができないのだとしても、
きっとどこかで繋がっている。

会社に勤めてからというもの、いろんなことが起きて
たくさんの人に出会ったけれど、自分自身が変わったと言えることは
あまりない気がする。物事の感じ方も、考え方も、行動も。

けれど、知っていたつもりのことでも、こんな風に、
働くことでより感じられるようになったことは案外多い。

例えば、私にとってどんなに必要ないと思えることでも、
他の誰かにとってはそうではないということ。
私がつまらないと思っても、他のたくさんの人にとっては、
もしかしたら楽しいことや大切なことだったりするということ。

そういうものを、簡単に否定したくはないし、
ちゃんと価値を認めていきたい。

そんな多種多様な世界を受け容れていければ、
もっと優しくなれて、
今はまだ、辛いことや悲しいことも
いつか全て許せるようになるだろうか。


2011年1月1日
東京と福岡を結ぶ空の上にて。

(アップロードするのは、地上に着いてからだけれども)