番号もアドレスもなくしたら、もうつながることもないのかな。

ここ最近は、いろんな懐かしい人に会った。
仕事の合間のランチだったり、
相手の職場にお邪魔したり、
全てが終わった後のわずかな時間だったり。
そしていろんな話をした。
昔に戻ったような、とりとめのない話も、
今にしか、できないような話も。
社会人になって知り合った人たちと会うのも楽しいけれど、
学生の時から知っている人たちと共に過ごす時間には、
独特の安心感があると思う。

顔が見られて嬉しいっていうのはもちろんだけど、
声が聞ける距離にいられることの幸せ、というのを
一緒にいる間はひしひしと感じていた。
もしかしたら姿形よりもずっと、
声というものがその人にとって固有のものだから
なのかもしれない。

せっかく縁があった人たちならば、
たまにでもいいから、
言葉を交わして声の届く距離にいられればと願う。

もし、相手が、それを許してくれるのならば。