青空の下きっと君は笑っていると、信じる私の身勝手。

もしも友人が、趣味の数だけ存在するとしたら、
人生はきっと、飽きることなく楽しいと思う。

例えば私だったら、
コーヒーではなく(重要!)
一緒においしいお茶を飲んでくれる人だとか、
10人に聞いても「何それ?」って言われそうな
映画や展覧会を観に行ってくれる人だとか、
たまに集まって、人生ゲームやモノポリーカタンみたいな
ボードゲームをやってくれる人たちだとか、
上手くなくても一緒に音楽を奏でられる人だとか。

きっと1人に多く求めすぎるから、
時に理解されないと感じたり、
裏切られたと感じたり、
あるいは孤独だと感じたりしてしまうのだろう。
本当は、何か1つでも同じものを持っているだけで
幸せなことのはずなのに。
例えば同じ言葉で話せることとか、
同じ景色を見られることだとか。

そのわずかな繋がりさえあれば、
きっと、ずっと、大丈夫。

そんな風に生きていきたいし、
そんな風にしか生きられないとも思うのだ。

さて、来週は普通の人より少し遅れて夏休み。
めまぐるしい日常を駆け抜けてきた心と体に
しばしの休息と、久しぶりに揃う家族との安らぎを。

                                      • -

「僕は崖から飛び降りた。
 そして、最後の最後の瞬間に、何かの手がすっと伸びて、
 僕を空中でつかまえてくれた。
 その何かを、僕はいま、愛と定義する。」

ポール・オースター「ムーン・パレス」

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)